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宿屋に戻ると、ジェイドが鼻歌を歌いながら紙を折っていた。
(鼻歌を歌っている辺り、とても不気味だ。)
「ジェイド?何やってるんだ?」
「見て分かりませんか?紙を折っているんですよ。」
「んなこた分かるって!そうじゃなくて…何、作ってるんだ?」
「それは出来てからのお楽しみです。」
それっきり口を閉ざしたジェイドはもう何を訊いても曖昧に受け流す。
近くに居たティアは微妙な表情で。
ガイも苦笑いをしていた。
ナタリアにも訊いたが、俺と同じく何をしているのか分からないらしい。
外から元気な靴音が聞こえたかと思えば
カチャリと軽い音を立てて扉が開いた。
アニスだ。
アニスもジェイドが気になったらしい。
いつもの猫撫で声を出しながら近寄っていった。
「大佐ぁ、その紙随分上質ですけど、どうしたんですか?」
いや、ヤツが気にしたのは本人や作業よりも紙か。
そういえば折られているのは俺達が正式な場で使うような…ヨーヒシ?、みたいだったけど。
「気になりますか?」
「そりゃあモチロン!」
「そんなに気にするような物ではありませんよ。ただ、陛下の勅命が書かれているだけですから。」
「へぇ…って、ええぇぇぇ!?」
俺と、アニスと、ナタリアの声が重なった。
「大丈夫ですの!?」
「高級紙使う程の勅命ですよね!?」
「怒られるんじゃねえか!?」
ジェイドはご機嫌なまま折り続け、
チラリ、ガイの方を見た。
その意図に気付いたらしいガイは半ばパニックを起こす俺達を宥める。
「まぁまぁ、落ち着けって。旦那ならもう読んでるさ。その上でああしてるんだ。どうせ、またいつものどうでもいい勅命だよ。」
「で、でもガイ!幾ら何でもそれは手が込み過ぎてねぇか!?」
「そうですわ!」
「そうだよ!」
「いや、あの方ならやりかねない…」
そう言ってガイは遠い目をした。
とても遠い目。
離れて暮らす間に、一体何があったというのだろう。
ジェイドに視線を戻せば、にっこりと笑っていた。
心無しか、背後に何か黒い物が見える。
あ、マジなんだ。
他の二人もそう思ったようで、
もう内容や紙を気にする者は居なかった。
ティアの溜め息がヤケに大きく聞こえる。
「出来ました~。」
胡散臭い笑顔で言うジェイドは、楽しげに何かを俺の頭に乗せた。
恐る恐る取って見るとさっきの紙。
形は…―
「なんだこりゃ?」
「甲さ。」
ジェイドの代わりに答えたのはまたもやガイ。
このパターンは、既に出来上がっている気がする。
「兜?…これがか?」
「あぁ。元々は、どこかの小国の物って話だ。多分、お前が考えている物とは字も違う。」
「へぇ…で、なんでそれをジェイドが…?」
「それは…あー………後で話すよ。」
「はぁ?」
苦笑いのまま、答えてはくれなかった。
ティアに訊こうと彼女の方を向けば、目を反らされる。
(地味に傷付いた。)
仕方なく諦めて、ジェイドお手製のカブトを被ってみる。
「ふーん…なかなかだな。」
窓に反射した俺は、どこか誇らしげに笑っていた。
END.
ガイがこどもの日って言わなかったのは、「子供の幸福をはかる為」って言うとルークが確実に拗ねるから。
(主に「子供扱いすんな!」って。)
後でメインに移すかもしれません。
女性陣が空気!ごめんなさい…。
とりあえずアビスの練習です。
(私はむしろ敵側を練習した方がいい。)
出来はよろしくない方向です…。
もしかしたらハーツ陣でリベンジ…出来たらいいな!
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